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Sister's Complex

お久しぶりの更新です。

そして久し振りの掌編、御月の妹『日向(ひなた)』ちゃんのお話、短めです。



「あの、前に聞きそびれてからずっと気になってたんですけど。」

「?」

 日向の声に、疑問符を浮かべる御月と優希の二人。遥はというと、この日は用事があると家を空けていた。

「優希さんとお兄ちゃんって、互いに相手のどこを好きになったんです?」

「え? うーん…難しいなぁ……」

「えっと、お兄ちゃんはどう?」

 御月も一瞬驚いた表情を見せ、そう言われても、と言葉を濁し考え込む。直ぐに回答が返ってくると思っていたらしい日向の表情が微かに翳った。

「その、カッコいいと思うし、料理上手で優しいとこがあって、好きなところは色々あるんだけどさ。……好きになった理由を聞かれるとちょっと困っちゃうかな。」

「そう、なんですか?」

「あ、うん。……たぶん、私が好きな部分で御月を上回ってる人ってだけなら、そんなに少なくないと思うんだよね。」

「まあ、な。」少しムッとした表情を見せながらも同意する。

「じゃあなんで……」

「それが判ったら苦労しねーよ。…気が付いたら、コイツしかいない、そう感じるようになってた。それだけだ。」

「運命、とかそういうの?」

「……さあ。」

 肩をすくめる。どうしても日向は納得がいかない様子であったが、二人に彼女を納得させる方法は持ち合わせていなかった。

「一目惚れって訳でもないし、よく分かんないのがホントのところかな。幼馴染みで、ずっと一緒にいたからかもしれないし。」

「……あんまりアテにならないね、お兄ちゃん。」

「人によりけりだろうし、アテにしすぎるのも問題だと思うぞ。」

「そうそう。実際恋してみないとわかんないこともあると思うしさ。」

 ホントにいつの間にか、だったよ。私は。そう言って笑みを浮かべる。

「んー…良くわかんない…。理屈じゃないとか、感覚的な問題とか、って言われるとちょっと…。」

「とはいっても、背伸びしたって仕方ないだろ?」

 それはわかってると言いながらも、日向の表情は渋い。不思議に思った優希が聞くところによると、周りのクラスメイト等ののろけ話が耳に痛かったらしく、それ故に同様の立場に立ちたい、ないし周りから遅れたくない、という焦りが原因であったそうだ。

「…乗り遅れるとかそういうモンじゃないと思うんだが……。」

「気持ちはわからなくもない、っていうか同じように考えたことあるからわかるんだけどさ、人によってペース全然違うからやめといた方がいいよ?」

「で、でも…。」

「焦って恋愛の真似事しても上手くいかないって。まあ見てなよ。…周りがしてるから、って無理矢理仲発展させようとしてる子達、結構振ったり振られたりって多くなるからさ。何週間続いたとか、何ヶ月続いた、っていうのは自慢じゃないと思うんだけどね。」

「あー、無理矢理キスなりなんなり迫って彼女にフラれた奴とかも結構いるからな……」

「そーそー。ペースに合わないことするとあんまり良いこと無いよ?」

 聞こえているのかいないのか、渋い表情のまま頷く。

「……ていうかさ日向ちゃん、無理にブラコンやめる必要ないよね?」

 目から鱗といった表情を見せる日向と「お前は何を言っているんだ」と言わんばかりな御月。冷たい汗が一筋、彼の頬を伝う。

「御月より素敵だと思う人が見つかるまではお兄ちゃんラブで良いんじゃない?」

「良いんですか?!」

「良くない! お前、コイツに火着けるようなこと言ってんじゃねーよ!」

「……え、なんかマズかった? 遥さんの言ってた事だからブラコンって言っても誇張表現みたいなものかなーって思ってたんだけど。」

 青ざめた顔をぶんぶんと横に振る御月。彼曰く「優希が超積極的になった」感じらしく、更にはそのテンションが少なく見積もって三ヶ月は続くそうである。
余りのベタ惚れ具合に、ありもしない疑いを掛けられたり家族会議の議題となったりと、割合被害を受けているとのこと。てっきり遥の虚言だと考えていた優希の表情も、非常に複雑なものとなっている。

「あちゃー……」

「俺の台詞だよ……」



-fin?-



「ところでお兄ちゃん、今日お風呂どうしよっか。」

「どうもこうも。一人で入るか姉貴と入れよ。」

「ねえ御月。…ホントに何もしてないよね?」

 底冷えするような優希の声に、思わず後ずさる。

「……俺がそんなにアブノーマルな性的嗜好持ってるように見えるか?」

「わっかんないよねー。日向ちゃん可愛いし? ひとつ屋根の下だし?」

「イヤ無えよ。日向と一緒に風呂って何年前の話だよ。」

「四年前くらい? 中学入ってから冷たくなったよね。」

「……私からすれば、中学越えてなお年上の異性の兄弟とお風呂に入ろうと思えることにビックリだよ。」
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